女性建築家/矢代恵のブログ
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ユカ座とイス座 〜暮らしの視点〜

大学や専門職の人以外に、年に何度か一般の人にセミナーをさせていただく機会があり、
最後に時間の許す限り、日頃悩んでおられることの質問をお受けしています。


3回のインテリア講座が終わった後、口火を切られたのは、60代のマダムでした。

「いつもどうしたら良いのかと本当に悩んでいるんです。」

「私たちの年代になると、ソファにきちんと座るのがしんどくて、
ソファを背もたれにして結局床に座っているんです。

もう、ゆっくりゴロゴロしたい。

まわりに人に聞いてもみんな同じで、
リビングにソファがないと、人が来られたとき格好が悪いからあるんですけれど、使わなくて…

広〜いリビングのお家でも、リビングではなく結局狭い部屋に居るんです。

低いソファで、心地良いものってどうしたら良いのでしょう…?」


ソファセットが置いてあっても、
冬になるとセンターテーブルの変わりに「コタツ」が出現するのも、日本の冬の風物詩? 

年代によって違いはありますが、一端「コタツ」が出現すると、その威力は絶大です。

もともと、日本人は靴を脱いで床に座って暮らす「ユカ座」文化。
西洋の「イス座」文化が入ってきて何年経っても、靴を脱ぐ生活様式が続く限りそのDNAはいきづいています。

「冬だけでなく年中床に座っていたい」

そう思われるようであれば、ご自身のライフスタイルと生活様式があっていないので、
もう一度インテリア全体を見直す必要がありそうです。

住まいはお客様のためではなく、毎日そこで暮らしている人のためのもの。
自分スタイルの間取りは? 家具は? 動線は? 


暮らしが楽しく、住む人が生き生きと、その空間が生かされてこその住まいです。



「床に暮らす」ことを選ばれたなら

例えばこあがり畳コーナーをつくったり、デザインの良い床座用ソファに変えたり。

こあがり


床に座ることで視線の位置が低くなると、ものの見え方も変わってくるので、
窓の高さや位置、家具の高さ、照明の位置、天井高さの感じ方など空間の重心が低くなります。

視線の位置が変わるだけで、同じ部屋でもまったく違って見えてくるのです。



新築やリフォームを考えるとき、リビングにはソファがあるものと固定概念で考えるのではなく、

自分はどう暮らしたいのか…?    何が心地よいのか…?

こんな「暮らしの視点」で立体的に考えてみると、新しい自分スタイルが見つかるかもしれません。




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*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***

 
    MEG建築設計事務所 HP   
 



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