女性建築家/矢代恵のブログ
| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK |
| CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
真行草 - その3

 

和室のある家が少なくなり、床(床の間)がある家はもっと少なくなっています。

 

 

 

でも、「床」が暮らしの中で身近でなくなってきているのは、やはり淋しい。

 

 

 

空間の大きさであったり、必要性であったり、暮らし方であったり、

様々なことが影響しているのですが、せめてその精神は繋いでいきたいと感じます。

 

 

 

 

床(床の間)にも真行草があります。

 

 

 真  本床といわれ、書院の床として最も格式の高いもの 

    角の床柱・紋縁の畳床・黒塗りの床框・書院・違い棚・長押 などで構成

 

 行  本床を崩し、または略したもの

    床柱が丸柱は行、 床脇(書院 違い棚など)が略されたものなど

 

 草  草案茶室の床の間 それに準じた和室の格式張らない床

    自然木を多く使う場合が多い 

 

    *行草は線引きが難しいところがある

 

 

 

床(床の間)は、

もともとは禅宗で仏画を鑑賞する前に三具足(花瓶、香炉、燭台)を卓子に置いた座敷飾りが、

時代と共に形を変え建築化されていったもの。

 

権力を象徴する装飾の場であったり、

客をもてなす精神性を表現する場であったり、時代時代。

 

 

 

 

「床」が無くなってきている現代でも、日本には「しつらえ」「見立て」という文化があります。

一つの空間を季節に応じて、場面に応じて変えていく。

 

お正月やお節句、お友達が来られるとき、ご自身にゆとりを持たせたいとき。

玄関やリビングの一角に「床」をしつらえる。

 

 

 

低い家具や板を置いて、花や軸を飾ると「置床」に

 

この場所を「床」と見立て、軸を掛ければ「壁床」に

 

 

武者小路千家 行舟亭 壁床

 

 

 

家具を動かしてしつらえを変え、花を生け絵や軸を飾って「床」をつくってみると、

草の草の「床」でも、視線や雰囲気もかわり、いつもとは違った小さな非日常、

気持ちの変化を感じられます。

 

 

暮らしに生かしていきたい、真行草 です。

 

 

 

 

 

 

 

      真行草 - その1

 

      真行草 - その

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      矢代恵のコラム  

 

 

 

暮らしの視点 - -
真行草 - その2

 

あるセミナーでお伺いしたことがあります。

 

 

「真行草という言葉で何を思い浮かべられますか?」

 

 

  「お辞儀」

 

 

他の皆様も同様、

礼法のお辞儀を一番先に思い浮かべられました。

 

 

 

ちなみに学校でも同様の質問をすると、全員答えます。

 

  「何それ? そんなの聞いたことが無い〜! 」

 

20歳前後の学生は、残念ながら言葉さえも知らないのが実情です。

 

 

 

 

もともと「書」の楷書・行書・草書からきている真行草。

中国の漢字から形を変え、日本独自の発展をしたひらがな、カタカナ。

 

書の師曰く、ひらがなは草書を崩し、カタカナは楷書を略してきたので、

ひらがなは連綿ができても、カタカナは出来ないのだそう。

 

 

 

書で発展した形態・習得する過程での稽古・その精神の三つを大切に、

日本の伝統芸能として

空間  … 茶室・伝統的和室・庭・絵画など

寄合  … 花・茶・連歌など

舞台  … 能・狂言など

 

それぞれの分野で解釈肉付けをされ、真行草が今にいきづいています。

 

 

 

書院の茶室が真、草案茶室が草と大きく分けられていますが、

はっきりと分類できない茶室も数多く、一筋縄ではいかない面白さ奥深さがあります。

 

 

 

草案茶室の中で取り上げられることの多い「天井真行草」を少しご紹介。

 

 表千家不審菴 床と火灯口

 表千家不審菴 客座から点前座を見る

 

 

 

 

表千家不審菴の天井は、

床を背にしたお正客の座る位置の平天井が真

亭主の座る手前座の落天井が草(同じ平天井だが一段下がって格を下げている)

お詰めが座るであろう位置の掛込天井が行

 

 

三畳台目の草の茶室、この小さな空間の中にも3つの天井の形、

天井の真行草がある。

 

亭主の心と一服の茶。

花や軸、道具、それらの取り合わせは数知れず、

空間とも共鳴して、おもてなしの一時をつくる。

 

 

お茶室に訪れられたとき、

天井を見上げてみて下さい。

真行草を見つけられるかもしれません。

 

 

 

      真行草 - その1

 

      真行草 - その3

 

 

 

 

 


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      矢代恵のコラム  

 

 

 

暮らしの視点 - -
真行草 - その1

 

今更ながらですが、「仮名と細字」のお稽古に通っています。

 

 

子ども時代丸文字が流行り、それ以来、達筆からはほど遠い丸文字。

設計はパソコンになり、仕事ではさほど丸文字でも問題はないのだけれど、

さすがにお礼状はパソコンで書くことは出来ないし、丸文字では格好が悪い。

 

 

あちらこちらで記名する時、授業で板書をする時、一筆したためるとき、

さらりと大人の字を書けないのは大きなコンプレックス。

字は一生ついて回る。

 

 

 

師と出会うのは、巡り会いのようなもので、

それを引き寄せる力には恵まれていて、いつも魅力的な師に出会わせて頂いています。

 

 

 

 

毛筆を持つのは小学校以来でしょうか。

半年経ってようやく少し筆運びの感覚が変わってきました。

 

 

「印」は随分前にパースの宮後浩先生からプレゼントして頂いたもの。

私の名前「恵」を金文字で彫って下さいました。

時を経て、ようやく日の目を見ることができました。

 

 

 

真行草

 

日本文化の中でとても大切にしていきたいこと。

暮らしの中に、空間の中に様々あるのだけれど、

知らないでいるあるいは意識しないでいる人も多い。

 

 

もともと真行草は書から

 

  真   楷書    最も格式の高く整った態

  行   行書    真と草の中間で真を略した態 

  草   草書    真と対極の最も破格の態

 

  

 

私が大切にしている真行草について、少し続けて書いてみたいと思います。

 

続きはまた…

 

 

 

     真行草 - その2

 

     真行草 - その3

 

 

 

 

 


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      矢代恵のコラム  

 

 

暮らしの視点 - -
季節をまとって 〜桜の日

 

芦屋川、夙川、住吉川の桜並木だけではなく、

阪神間は桜があちらこちらに咲きほこる美しい場所があります。

 

 

 

お花見というほどではなくても、

この季節だけのプチ贅沢。

 

桜の着物でちょっとお出かけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      矢代恵のコラム  

 

暮らしの視点 - -
黄金色の日

 

11月の銀杏が黄金色に輝く日、お寺本堂での会がありました。

 

友人二人による折形ミニレッスンと料理でのおもてなし。

 

 

 

本堂の欄間の文様から決められた当日のテーマ「円」「輪」


テーマの奥に、一つ一つ物語をつくり想いを積み上げられ、

みなさまの心に沢山のおみやげを持って帰って頂きたいという想い。

 

 

ものをつくること、もてなしの心 どの世界でも同じです。

 

 

 

本堂という非日常の空間で豊かな時間です。

 

 

 

会の最後にお聞かせ頂いたご住職の法話も、勉強になることがいっぱい。

 


通常「そうごん」と読む 「荘厳」 は仏教用語では「しょうごん」と読み、

仏などの徳を装飾品などで表す意味があり飾る意味も持つこと。

 

しかし、装飾としてのデコレーションとは意味が違い、

お道具があるべきところにきちんとあるそのことの大切さとその意味。

 

床飾りの本質についてや、東本願寺と西本願寺のお飾りの違いなどなど。
 

 

 

 

銀杏を踏みしめる音を楽しみながらの帰り道、頂いた様々を温めて12月。

 

 

 

 

 

 


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      矢代恵のコラム  

 

 

 

 

暮らしの視点 - -
さり気ないおもてなし

 

「日常の中の非日常」をつくることが、私の一つのテーマ。

 

同じ空間でも視点を変えて少し工夫をすることで、いつもとは違った驚きや楽しみが見つけられる。

 

 

その一つのきっかけとして、

季節の趣向を取り入れてさり気なく「ホームパーティ」をして欲しいなと思っています。

 

 

でもでも、この「さり気なく」がなかなかハードルが高いようです。

「家が狭い」「片付けるのが面倒」「どうして良いのか解らない」 などなど…  

 

 

 

子どもの頃から人をお招きすることが多い家庭で育った人は、そのハードルが低いのだけれど…

 

私も思い立てば人をお招きして「ホームパーティ」

人数が多ければ一品持ち寄りの「ポットラックパーティ」

 

 

楽しい会話が弾むように、テーマがあり、料理があり、しつらえがある。

そんな中で生まれる「つながり」は時に思い出すだけのものでも、

かけがえのないものになることもあるのです。

 

 

人をお招きすることで、しつらえを考えたり工夫をしたり。

自分らしいインテリアの演出のレッスンにもなる良い機会なので、

出来る範囲にハードルを下げては如何でしょう?

 

 

 

秋に訪れた、ホームパーティコンセルジュ葉子さんが

毎月ご自宅で開催されている「ちょっぴり優雅なお楽しみ会」

 

 

10月は「アートな秋のお楽しみ会」でした。

 

キャンバスに見立てた白い大きなプレートに、自分のサラダを絵を描くように盛りつける。

その場に集まられたみなさまの個性も垣間見られる、楽しいご趣向でした。

 

 

 my salada

 

 Sさんのsalada

 

 

 

私自身にも生かせるように、様々なエッセンスもお土産に持ち帰らせて頂きました。

 

 

 

 

お招きした人の笑顔や驚く顔を思い浮かべながら、様々な工夫やしかけを考える。

 

さり気なく普通に人をお招きする機会が増えれば、

今までとは違った楽しみや豊かさを見つけられるかもしれません。

 

 

 

「日常の中の非日常」 をつくる

ちょっぴり舞台演出家になった気持ちで 「ホームパーティ」をされては如何でしょうか?

 

 

 

ご参考までに…

 

ホームパーティのインテリア は こちら

 

クリスマスのしつらえ    は こちら

 

 

 

 

 

 

 

 


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      矢代恵のコラム  

 

 

 

 

暮らしの視点 - -
「伝える」ことは「学ぶ」こと

 

「暮らしに生かす」をテーマに、

「暮らし」と「デザイン」の視点から芦屋で開催した「暮らしデザイン塾」

 

 各週6回開催した講座は、とても実りある時間でした。

 

 

全回ご参加のみなさま、1回だけご参加のみなさま、

同じテーマに引き寄せられ、

年齢も仕事も幅広く様々な方に、それぞれのご興味でお集まりいただきました。

 

 

今回 総勢30名ほどのみなさまが講座にお越し頂き、

同じ時間と場所そして空気をご一緒し、

豊かなエッセンスとエネルギーをシャワーのように浴びる一時でした。

 

新しい知識、新しい工夫、そして新しい出会い。

 

 一期一会 

 

これからの豊かな暮らしに生かすエッセンスを、

それぞれが発見しお持ち帰り頂けたなら嬉しい限りです。

 

 

 

「伝える」ことは「学ぶ」こと

 

自分を見直し考えること、自分の立ち位置を確認し、これから進む方向を考える。

「伝える」ことから見えてくるもの、得られるもの。

自分自身の棚卸しの時間でもあります。

 

 

 

次回は…

 

素敵なメッセージをお伝え出来るよう、暫く充電してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      暮らしデザイン塾


      矢代恵のコラム  

 

 

 

 

 

暮らしの視点 - -
断捨離
 
6月に事務所の引っ越しをしました。

生まれてこのかた、数えてみると自宅と事務所の引っ越しを合わせて15回。
転勤族でも無いのに、引っ越し好きパートナーの思いつきの影響です。

おかげで荷造りは引っ越し屋さんも感心するほど、テキパキ綺麗に出来るようになりました。

仕事柄、沢山の本があり引っ越しのたびにある程度バックナンバー雑誌は整理しても、
今回も大小あわせて段ボール100箱になりました。

片付けながら、もう一度今まで捨てられなかった「もの」たちと向き合っています。


断捨離  

今までを見直し、これからをスッキリと前に進むために、そぎ落としていきましょう。




     
 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***
 
 





暮らしの視点 - -
さくら サクラ 桜
さくら、今日の雨でもう散ってしまうかしら…?
下界は満開ですが、六甲山頂の桜はまだ蕾、満開は例年5月連休前。
 
車で山頂に向かう道すがら、
満開から5分咲き、蕾と変わっていく桜を眺めるのも楽しみがあります。
 
今年は義父の米寿のお祝いに、お米にまつわる場所が良いかと灘郷の酒心館へお食事へ。
ちょうどしだれ桜が満開でした。
 
神戸や芦屋夙川は美しい桜並木が沢山あります。
桜並木とはまた違い、しだれ桜と酒樽も風情がある景色です。
 

 
そして、昨日は親戚のお寺でのお花見。

朝からお弁当を作って持参、
本堂の縁側に緋毛氈を敷いて、境内の桜を楽しみました。

普通はあまりできないことですが、
ボサノバ音楽流しながらお食事とお酒に花見団子。
ちょっと贅沢な時間…

 

 

 
次は山頂の桜、今度のお花見はどうしましょう⁇

桜好きの私には、心浮き立つ季節です。
     
 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***
 
 
暮らしの視点 - -
クリスマスのしつらえ記事






先日、ホームパーティのインテリア「クリスマスのしつらえ」の記事が毎日新聞に掲載されました。


新聞なので、カラーにしていただけるかどうか解らなかったのですが、
カラーにしていただけ色の雰囲気がお伝えしやすくなりました。

どうもありがとうございます。


とはいえ、ここでは上手く色が出ず、ちょっと解りづらくてごめんなさい。


今年はいつもと少し違った視点で我が家を見直し、
「日常の中の非日常」のしつらえを、
出来るところから考えるご参考になさっていただければ嬉しいです。



文字が解りにくい場合は 「毎日新聞住まいナビ」 でもご確認いただけます。


MEG建築設計事務所HPの「ホームパーティのインテリア」にもう少し詳しくご紹介もしています。


豪華なテーブルコーディネートや料理の本はあっても、
残念ながらホームパーティのインテリアに関する本はほとんど無いんです。


少し工夫してみたいけれど何からして良いか解らない場合、
こちらもご参考にしてくださいね。



楽しく暮らすスパイスとして、ひと工夫です。






 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***

 
   




暮らしの視点 comments(0) trackbacks(0)
| 1/2 | >>