女性建築家/矢代恵のブログ
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茶道体験 

 

今週は学生の茶道体験が続きました。

 

 

最近は留学生が多いので、授業が終わってからの放課後、

簡単に自宅でもできる盆点前のミニレッスン、自分でお茶を点てて頂くご自服体験。

 

 

 

学校には風炉釜がないので正式にはできませんが、

ポットを使ってテーブルの上でも出来る盆点前は、

留学生や茶道経験のない人にでも比較的取り入れやすい。

 

最近はインターネットで動画のお点前を見ることができるので、自宅で復習もできます。

ちなみに、表千家「略点前」 裏千家「盆略点前」 武者小路千家「略盆点前」と流派によって

呼び方も並べ方も作法も違いがありますが、動画は裏千家がほとんどでした。

 

 

 

留学生として日本にいる間、どこかでお茶を頂く機会があるかもしれません。

お菓子やお茶の頂き方、お道具の名前と役割、季節のお菓子や茶花のことなど、

少しお話をさせて頂きました。

 

 

 

学校でご準備いただいた数茶碗は志野だったので、自宅から少し華やかな茶碗を持参。

自分で茶筅を振りお茶を点て初めて頂くと、「苦〜い」。

そういえば以前にも「 STRONG! 」と言われたことがありました。

 

 

でも、楽しんでもらえたようです。

 

茶碗  清水焼 人清写 結び花文(左) ガラス 七宝焼 銀縁(右)

盆   盆は30兮腓任垢、こちらは代用で小さめ 表千家の仕組み方

振出し 建築家 故生山雅英さん「第12回 関西建築家大賞」受賞記念祝賀会で頂いたもの

菓子  紫陽花羊羹 金平糖

 

 

 

 

 

 

週末は、インテリア学科学生の引率で「さかい利晶の杜」へ。

さかい待庵や北野大茶会四畳半茶室を復元した茶室見学のあと、茶道体験。

 

 

 

こちらでは、三千家が交代でお点前を担当されているのですが、

当日は表千家のお点前でした。

 

過去2回裏千家のお点前だったので、馴染みがあって嬉しくてホッとします。

 

 

床  琵琶床 

軸  一期一会 花 五種(あじさいは金平糖という名前)

菓子 あじさいの上用饅頭

 

 

 

 

学生は正座が苦手で気もそぞろでしたが、

何か少しでも感じ取り、

年を重ねてからでも、茶室や茶道に興味をもってくれればと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

      MEG建築設計事務所 HP 

      矢代恵のコラム  

 

 

 

 

 

 

建築・インテリア - -
六甲山の木 - 活用のために

 

「六甲山 森の利活用ツアー」に参加してきました。

 

 

 

吉野杉で有名な吉野へは、山や材木団地を見学する機会は何度かあったのですが、

地元六甲山では珍しく初めてです。

 

 

現在緑豊かな六甲山ですが、これは人工による植樹なのです。

 

 

江戸時代、燃料のため樹木を伐採し、一端はげ山化し土砂災害を招いたことで、

明治35年から治水を目的とした緑化事業が行われました。

 

治水のため根を張る広葉樹が主だったのですが、商業材としてのヒノキや杉も植樹されています。

 

 

商業目的で植樹された木も、様々な事情から伐採をされないままに。

50年〜60年、中には90年近くの樹齢のヒノキや杉もあるとか…

 

そんな木を間伐して、

間伐材を活用しようという取り組みが4年ほど前から始まっているようです。

 

 

川上側の山の手入れをし、川中側にその材を送り製材加工に繋げ、川下側のユーザーへ届ける。

地産地消として、神戸のコンパクトな地域だけでも出来る取り組みです。

 

 

半日で杉を伐採から製材まで見学することが出来た、貴重な経験です。

 

杉の伐採見学後は、木や山の話、木材業界の流通や裏話・問題点などお話し頂き、

私は興味津々。

 

午前裏六甲山で伐採したての杉を、午後から兵庫運河横の製材所へ

 

伐採したばかりの杉は、樹液で光りまるで洗ったように濡れ、

触るとちょっとヌルッとしていました。

製材所の人もこれだけフレッシュな木を製材するのは初めてとか。

 

丸太をカットして板目と柾目の板材を切り出し。 

木のお刺身状態で触るとヒンヤリ、含水率はどれくらいだろう。

 

 

 

 

良く車を走らせている道から少しそれた山道、こんな整然とした植樹林があることに少し驚き。

 

 

地元神戸、六甲山での取り組み。

何かしら考えて生かしていきたいと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 


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*** MEG建築設計事務所 from神戸/女性建築家 矢代恵 ***  

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      矢代恵のコラム  

 

 

 

 

 

 

建築・インテリア - -
小原流建築群と花展 - 1

神戸市東灘区にある小原流旧家元会館、豊雲記念館 (芸術参考館、インカの博物館)

 

小原流3世家元小原豊雲が描いた夢に、建築家・清家清が熱く応えた清家清の代表作の一つ、

「閉館」前の最後のイベント「未来への扉 Reborn展」へ。

 

 

 

何度も前を通っては、中に入りたかったけれど入れない、

御影の風景を作っていた素晴らしい建築です。

 

慣れ親しんだ風景がこれからどうなって行くのだろうか…

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 


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建築・インテリア - -
小原流建築群と花展 - 2

 

小原流盛花記念センター 豊雲記念館・旧家元会館における

小原流五世家元 小原宏貴による花と演出  「未来への扉 Reborn展」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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デザイン・アート - -
六甲山荘 〜芝生ドックラン再開に向けて

 

六甲山荘は桜から新緑に、この季節、景色が日に日に変わっていきます。

 

 

暫くほったらかしでハゲハゲだった、芝生広場&ドックラン。
ようやくパートナーが手を入れだしてくれました。

 

 

初夏の芝生広場再開に向けて、只今土を掘り起こし中。

芝生の種まきの前に、エアーガンで土に空気を送り込み、フカフカの土にするのだそう。

 

 

 

お転婆サリーが走り回るので、今年はゴルフ場に使われるタフな芝生の種をまくようです。

 

 

 

 

 

 

今はボコボコ穴だらけ、

ミミズを見付け遊んだり、日向ぼっこでサリーはご機嫌。

 

 

穴掘りもお手伝い、ウサギ狩り猟犬の血が騒いでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 


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六甲山荘だより - -
真行草 - その3

 

和室のある家が少なくなり、床(床の間)がある家はもっと少なくなっています。

 

 

 

でも、「床」が暮らしの中で身近でなくなってきているのは、やはり淋しい。

 

 

 

空間の大きさであったり、必要性であったり、暮らし方であったり、

様々なことが影響しているのですが、せめてその精神は繋いでいきたいと感じます。

 

 

 

 

床(床の間)にも真行草があります。

 

 

 真  本床といわれ、書院の床として最も格式の高いもの 

    角の床柱・紋縁の畳床・黒塗りの床框・書院・違い棚・長押 などで構成

 

 行  本床を崩し、または略したもの

    床柱が丸柱は行、 床脇(書院 違い棚など)が略されたものなど

 

 草  草案茶室の床の間 それに準じた和室の格式張らない床

    自然木を多く使う場合が多い 

 

    *行草は線引きが難しいところがある

 

 

 

床(床の間)は、

もともとは禅宗で仏画を鑑賞する前に三具足(花瓶、香炉、燭台)を卓子に置いた座敷飾りが、

時代と共に形を変え建築化されていったもの。

 

権力を象徴する装飾の場であったり、

客をもてなす精神性を表現する場であったり、時代時代。

 

 

 

 

「床」が無くなってきている現代でも、日本には「しつらえ」「見立て」という文化があります。

一つの空間を季節に応じて、場面に応じて変えていく。

 

お正月やお節句、お友達が来られるとき、ご自身にゆとりを持たせたいとき。

玄関やリビングの一角に「床」をしつらえる。

 

 

 

低い家具や板を置いて、花や軸を飾ると「置床」に

 

この場所を「床」と見立て、軸を掛ければ「壁床」に

 

 

武者小路千家 行舟亭 壁床

 

 

 

家具を動かしてしつらえを変え、花を生け絵や軸を飾って「床」をつくってみると、

草の草の「床」でも、視線や雰囲気もかわり、いつもとは違った小さな非日常、

気持ちの変化を感じられます。

 

 

暮らしに生かしていきたい、真行草 です。

 

 

 

 

 

 

 

      真行草 - その1

 

      真行草 - その

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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暮らしの視点 - -
真行草 - その2

 

あるセミナーでお伺いしたことがあります。

 

 

「真行草という言葉で何を思い浮かべられますか?」

 

 

  「お辞儀」

 

 

他の皆様も同様、

礼法のお辞儀を一番先に思い浮かべられました。

 

 

 

ちなみに学校でも同様の質問をすると、全員答えます。

 

  「何それ? そんなの聞いたことが無い〜! 」

 

20歳前後の学生は、残念ながら言葉さえも知らないのが実情です。

 

 

 

 

もともと「書」の楷書・行書・草書からきている真行草。

中国の漢字から形を変え、日本独自の発展をしたひらがな、カタカナ。

 

書の師曰く、ひらがなは草書を崩し、カタカナは楷書を略してきたので、

ひらがなは連綿ができても、カタカナは出来ないのだそう。

 

 

 

書で発展した形態・習得する過程での稽古・その精神の三つを大切に、

日本の伝統芸能として

空間  … 茶室・伝統的和室・庭・絵画など

寄合  … 花・茶・連歌など

舞台  … 能・狂言など

 

それぞれの分野で解釈肉付けをされ、真行草が今にいきづいています。

 

 

 

書院の茶室が真、草案茶室が草と大きく分けられていますが、

はっきりと分類できない茶室も数多く、一筋縄ではいかない面白さ奥深さがあります。

 

 

 

草案茶室の中で取り上げられることの多い「天井真行草」を少しご紹介。

 

 表千家不審菴 床と火灯口

 表千家不審菴 客座から点前座を見る

 

 

 

 

表千家不審菴の天井は、

床を背にしたお正客の座る位置の平天井が真

亭主の座る手前座の落天井が草(同じ平天井だが一段下がって格を下げている)

お詰めが座るであろう位置の掛込天井が行

 

 

三畳台目の草の茶室、この小さな空間の中にも3つの天井の形、

天井の真行草がある。

 

亭主の心と一服の茶。

花や軸、道具、それらの取り合わせは数知れず、

空間とも共鳴して、おもてなしの一時をつくる。

 

 

お茶室に訪れられたとき、

天井を見上げてみて下さい。

真行草を見つけられるかもしれません。

 

 

 

      真行草 - その1

 

      真行草 - その3

 

 

 

 

 


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暮らしの視点 - -
六甲山荘〜桜だより

 

今年は桜が咲くのが早くて、芦屋川や夙川、住吉川の桜ももう散ってしまいました。

 

 

六甲山頂は下界より-6℃。

いつもは4月末が満開だけれど、今年はやっぱり早い。

 

週中と週末、1週間に2回下界〜山頂へ。

 

車を走らせると、季節が逆戻りしていくように、

桜の木に花が蘇ってくるような、ちょっと不思議で楽しい。

 

 

 

 

六甲山荘の桜は、ただいま満開🌸

 

 

桜大好きの私は、何度も桜を楽しめるこの季節足取りも軽くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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六甲山荘だより - -
真行草 - その1

 

今更ながらですが、「仮名と細字」のお稽古に通っています。

 

 

子ども時代丸文字が流行り、それ以来、達筆からはほど遠い丸文字。

設計はパソコンになり、仕事ではさほど丸文字でも問題はないのだけれど、

さすがにお礼状はパソコンで書くことは出来ないし、丸文字では格好が悪い。

 

 

あちらこちらで記名する時、授業で板書をする時、一筆したためるとき、

さらりと大人の字を書けないのは大きなコンプレックス。

字は一生ついて回る。

 

 

 

師と出会うのは、巡り会いのようなもので、

それを引き寄せる力には恵まれていて、いつも魅力的な師に出会わせて頂いています。

 

 

 

 

毛筆を持つのは小学校以来でしょうか。

半年経ってようやく少し筆運びの感覚が変わってきました。

 

 

「印」は随分前にパースの宮後浩先生からプレゼントして頂いたもの。

私の名前「恵」を金文字で彫って下さいました。

時を経て、ようやく日の目を見ることができました。

 

 

 

真行草

 

日本文化の中でとても大切にしていきたいこと。

暮らしの中に、空間の中に様々あるのだけれど、

知らないでいるあるいは意識しないでいる人も多い。

 

 

もともと真行草は書から

 

  真   楷書    最も格式の高く整った態

  行   行書    真と草の中間で真を略した態 

  草   草書    真と対極の最も破格の態

 

  

 

私が大切にしている真行草について、少し続けて書いてみたいと思います。

 

続きはまた…

 

 

 

     真行草 - その2

 

     真行草 - その3

 

 

 

 

 


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暮らしの視点 - -
贈る言葉

 

3月は旅立ちと新しい出発の季節。

 

非常勤講師をしている学校の学生たちも、卒業そして社会人への一歩を歩み始めました。

今までいったい何人の卒業生を見送ってきたのだろう。

 

 

建築デザインと教育の2足のわらじ。

 

長年続けてきているのは、学生たちの成長を間近で感じらる喜びであり、

考え感じていることを伝えることで、私自身も教えられることが多いから…

 

 

        〜 鏡のようなもの 〜

 

 

 

謝恩パーティで頂いた、可愛い花束と写真付きメッセージ。

何年か経った後、その成長がまた楽しみ。

 

 

 

私が卒業したとき、大学の恩師や大学院生から寄せ書きをした色紙を頂いた。

 

その中で、一番印象に残っている恩師の言葉。

 

 

 

           「知を力に」

 

 

 

今でもずっと大切に、

何か立ち止まることがある度に、自分に言い聞かせ、歩いてきている。

 

 

 

 

 「知」とは、

 

 単に学問としての知識や技術だけでは無く、

 自ら考え可能性を見いだし切り開いていくことだったり、

 人としての振る舞いが美しいことであったり、

 人として品をもって生きることであったり、

 

 それを 「力」、 

 プラスのエネルギーに変えていくことだと思っています。

 

 

 

 

この大切にしてきている言葉を、彼女たちに贈りたい。

 

 

 

           「知を力に」

 

 

            そして

 

 

          「美しく生きる」

 

 

 

 

社会に出ると、守られていた立場から、自分で作り上げていく立場になる。

 

これからが、始まり。

 

 

 

 

 

 

 


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